月別アーカイブ: 2011年11月

決断できない日本

決断できない日本 (文春新書)。「沖縄はゆすりの名人」発言で一躍有名となった国務省元日本部長 ケビン・メアの著書。「自分の名誉のため」という表現で良く出るようにハメられたとのこと。

ハメられたは2章でくわしく書かれているが、本書が伝えているのはマスコミによる情報捜査であり、警察・沖縄県・国による責任転嫁ともとれる姿勢であり、補助金を巡る利権の話であり日本の問題を一側面から、泥臭いまで書かれている。

当事者でない以上、真実は分らないが官僚の責任国家の命運を読んだ人間としては、およそ事実だろうと感じる。ねつ造をした側の反論は読んでいないが、本に記載されている行動からすると弁解の余地は無い。

また、普天間は世界一危険な空港というが、基地問題がある中で事故が起きたがために言われているのは確かにそうだと思うし、農地の中に作った基地の周りに国・県が許可を出して住宅が建設され、やれ危険だ、やれ補助金だ、というのは確かにゆすりだ。(著者はゆすりという表現は一切していないようだが)。

原発の対応を巡っても情報も能力も無いというのは確かにその通りだと思うし、中国の軍拡も正直関心の外であったが問題視する理由が良く分ったし(そりゃ軍拡して何に使うかと言ったら恐喝なり、世界の政治を握るなり、アメリカの立場を奪うなりしかないわな)、日米同盟も知ることができる。

日米関係、沖縄の基地問題を知るにはちょうど良い一冊。お勧めできます。

ミハエル・クルムのレーシング「超」運転術 改訂版

ミハエル・クルムのレーシング「超」運転術 改訂版

いつもと違う本屋に着いて、いつものようにスポーツコーナーをふと眺めて、平積みされた本から書棚に目を移した際に、ビビビと来た本。開いてみてドラテク本なので更にビビビで購入。F1戦略の方程式 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ可夢偉が、右京に!は天才ドライバー達の本で凄すぎて分からない点もあるが、これはアマチュアドライバーなり、おいらのようなグランツーリスモの世界だけの一般人にもなじめる内容。本の中に登場してきたF1ではもうひとつぱっとしなかったデ・ラ・ロサはすごく速いドライバーとなっているw。一般人と言えどもあくまでレーシングドライブですが。

内容は、荷重移動に始まり、ライン取り、ブレーキング(含む足技)、セッティング、駆け引きにと一通りは網羅されている印象。ユニークなのは目線。目線でタイムが変わるというから、いつもより目線を先にしてグランツーリスもやったら確かに^^。

あと、ブレーキングはいつもグランツーリスもでやっているブレーキングだったのは、ある意味驚き。ちゃんとしたテクニックなんですね、ゲームなんですねと改めて実感。

ScheduleBoard to Googleカレンダー

以前、書いたエントリ以降、仕事で使っているスケジュールボードからGoogleカレンダーに移行するコードを書いたんだけれども、どうにも動作が不安定だったが原因が分かった。

#ま、端的にデバック不足だが。

CalendarQueryクラスを使う場合、デフォルトの25個までしか結果が得られないのでsetMaxResultsで上限をあげてやる必要がある。あと、デバッグしていて気がついたのはCalendarService.queryの応答は一定ではないということ。クエリーを投げるたびに結果が異なっていた(ので、バグを見つけづらかった)。

ただ、これでようやく解決。スケジュールボード → Googleカレンダーは安定して動くようになったので、後は逆だが、逆アセンブル(使用許諾で禁止されている)しない限り難しそうだ。。。となると、windowsGUIJavaから操作。面倒だなぁ。

暴力団

暴力団 (新潮新書)

正直、タイトルに釣られてしまった感は否めない。アングラ好き、馳星周大好き、代紋Take2読者であるおいらにとっては、内容不足。ん?いや、むしろマンガ・小説通りなので、良かったのか?マンガ、小説で語られていないのは生い立ちや、戦後の混乱期からの推移(この辺りはコンビニで売られているヤクザマンガにはよく語られているが)。ちょっとガッカリ本。それでも今日行った本屋では新書ランキング1位。世の中難しい。