月別アーカイブ: 2011年10月

PS3 Media Server

我が家のWindows Home Serverにインストール。

Sonyのハンディカムで撮ったAVCHDのビデオを再生したく色々と試した見た結論。

・単純にDVDに焼いてしまうと”当然”画質は落ちる。というか、見て明らかに分るくらい画質が落ちる。(エンコードにはPMBを使用)

windows home serverDLNAでは当然AVCHDは共有不可(だって、DLNA対応フォーマットじゃないし)

PS3 Media Server配下にビデオを置いてみた。けど、m2tsを再生しようとすると「データが壊れています」なぜ・・・。でも#Encoding配下のNo Encodingでは見られる。

・PMBをバージョンアップして、m2tsを結合したところ、見られるようになった。

・結論。PMB?のバグかなんかで、ファイルフォーマットが壊れていたっぽい。

晴れて解決。これで自分大好きな娘の要求通りに好きな時にビデオが見られる。

F1 戦略の方程式

F1 戦略の方程式 世界を制したブリヂストンのF1タイヤ (角川oneテーマ21)

ブリジストンでF1のタイヤ開発に携わり、良くレース前にもインタビューにも答えていた浜島さんの著書。可夢偉が、右京に!でF1奥深さに魅せられていたので即購入。タイヤの使い方に関しては、可夢偉が、右京に!でも熱の入れ方をはじめかなり詳しく書かれていたけれど、F1をタイヤから切る本だけに、情報量は膨大。開発を巡る日本とのやり取り、物流、ミシュランとのタイヤ戦争、そしてレーサーとのコミュニケーション。何気なくテレビだけ見ていると全く実態はつかめないけれども、これ1冊を読むだけでもレースの面白さが伝わるでしょう。

F1ファンにはお勧めの一冊。

凛と咲く  なでしこジャパン30年目の歓喜と挑戦。

凛と咲く なでしこジャパン30年目の歓喜と挑戦

サッカー本では久々のヒット。いや、過去最高かも。28年目のハーフタイムでスポーツノンフィクションにどっぷりとつかり、今まで数えきれなくなるほど、読んできたけれども、久々に読んで気持ちよくなる一冊。ワールドカップの結果は確かに良かった。一つの結果を複数の選手のコメントと自身の取材をもとに記載している構成も良い。そして不遇の時代から長年取材を続けた事による選手との信頼関係も素晴らしい。

ただ、何より女子サッカーに対する、選手に対する愛情にあふれている。

不遇の時代から取材を重ね、女子サッカーのブームに一喜一憂し、ピッチの外から見守り続けてきたからこそ書ける一冊。

ドイツ戦後のテレビのインタビューの収録前に「真理さんやったよ!!」と語った丸山。

ワールドカップ終了後のドイツの空港のお土産屋で「予定より長くなっちゃって、すいませんね~」と声をかけた近賀。

選手との信頼を感じさせるエピソードは事足りず、それでいて、著者の存在が邪魔に全くならない文章。そして選手の信頼関係やチームワークもどこの雑誌より、本よりも詳しく深く書かれている。

文庫版が出るほどに売れて欲しい一冊。今年のMyBookランキングNo1は確定です。

官僚の責任

官僚の責任 (PHP新書)。古賀茂明の事を最初に知ったのは、田原総一郎のブログか対談がきっかけだったろうか。

その後、週刊誌でも名前は見ていたのでちょっと気になった。書籍を手に取った時は仙石官房長官から恫喝を受けた一部始終が気になった。ので、買ったのだと思う。官僚本は、以前「国家の命運」を読んだが、外務省で無く経済産業省とい事もあってレジに運んだと思う。

書籍全般で書かれている官僚像・仕事は、以下。

①作文

②先輩・後輩天下り至上主義

③縦割り

私は祖父が官僚だったけれども、祖父が過ごした定年以降の動きと直近の官僚の動きはずいぶんと違って見える。それこそ戦後の官僚とだいぶ違うのだろう。

それにしても官僚というと、ひどく縦割でひどい仕事をしている印象を持たれがちだし、その一端は克明に描かれ、糾弾されている。確かにその通りなのだけれども、一方で自分や近い会社を振り返ると非常に似ている印象を受ける。部署の壁は厚く、国策よりも部策。作為的にそうしている訳で無くとも、自然とそういう空気があるという点で考えされられた。

ちなみに、著者のとらえる官僚像と、別途レビューは書くが、ケビン・メアの語る官僚像は非常に似ている点は興味深い。

書籍としては及第点。。。

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

ずいぶん前から書店に並んでいるのは知ってたが、どうにもサッカーとしてのノンフィクションじゃない気がしたり、妙にまとまったタイトルだったので、手が伸びず。サッカー選手のノンフィクションは大半買うので非常に珍しいパターン。ただ、新聞広告で50万部突破と聞いて決心しました。買うと。

本から伝わるのは、ひとつひとつの心を整える方法論ではなく、長谷部の真面目さ。長谷部誠という著名でなければベストセラーにはなっていないだろうが、現役の日本代表選手が、普段感じていること、意識していることが、真面目にひとつずつ整理されていて、それがサッカー選手長谷部のピッチ外での様子や人間模様を描写していると思う。

そして、これだけ表現力のあるスポーツ選手が果たして何人いるのだろうと感じさせられるか。年下とはともても思えない文章力。様々な書籍からの引用。(いくら本を読んでもしっかりと読まないと引用できるほどエピソードを消化できない!!そして、オレは引用できるほど覚えてない!!から余計に驚く)

また、これだけピッチ外の事が書かれているサッカーの本は珍しい。茶髪にした時のエピソードは浦和レッズの内情を表しているようにも聞こえる。Mr.Childrenのベスト15は思わずすぐにiTunesでプレイリストにした。南アフリカワールドカップのエピソードは相変わらず選手によって違うのが面白い。

書くに足りないエピソードは多いが、誠実であること。真摯であること。準備をすること。それが心を整える事だろう。すぐ実践したい。

超訳 マキャベリの言葉

超訳マキャベリの言葉。忘れてしまったが某かの本を読んでいたときにやけに哲学者や高校の授業で聞いたような名前が多かったので、という事もあって興味があったんだと思う。新書なので読みやすいし購入。

リーダーシップについて書かれている本はここのところ購入する本に多い共通したテーマだけれども、その手の本は綺麗に書かれていることが多い。リーダーたるもの人格者でもあるべきと言う訳か。それとも汚い部分は品位も疑われるからか。

ただこの本は比較的生生しい手法も書かれている。そういう意味でマキャベリに関する興味も膨らむ。

スタッフを惑わせない為には、新戦略の「さわり」を訓練させ、少しだけ慣れさせておけばいい。これによって、よい緊張感を持って新たな仕事に挑むことができる。

普通は常に刺激を与えて緊張感を持たせるとかって言うよね。「惑わせないために」「少しだけ**させておけば良い」という生生しい表現が新鮮w。

約束や契約など気にかけず、人を裏切って混乱させたリーダーが、真面目にやってきた人間や組織を圧倒し、大きな仕事を成功させるのは珍しくない。

これはスティーブ・ジョブズそのもののイメージだね。アップル追放前を非常に思い出させる。

組織が秩序を保ち、全員が利益を享受するには清貧であるべき。

かと思えば、きれいな話も出てくる。

組織論を語るにはドラッカーから教えられる部分もあるが、500年以上前のマキャベリが教えてくれる部分も数知れず。そして人の本質を上手く表現しているようにも感じる。マキャベリの一面を軽く知るには良い本。もう何冊かマキャベリを読ませたいと思わせてくれた時点で良著。