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ウチダメンタル

DAZNのウッチーの番組で本の宣伝を見て購入、読了。2時間ちょっとかかったかな。

メンタルは強い弱いではなく上下 。振れ幅を少なくするために、やらないこと、適当さを身につけることが一番大事。(中略)現役時代は寝る時間を決めたことがない(中略)もちろん、最低限のラインはあったよ。

「上下」という考え方はなるほどな。適当さは年齢とともに身に着けてきた自覚があるものの、ちょっと最前線で働く人としてどうなんだろうと思うところもあったけれども、肩の荷は抜けました。でも「最低限のライン」という言葉に尽きますね。

2014年のブラジルワールドカップ。(中略)「良くてギリシャと引き分け」の2敗1分け。実際そのくらいのレベルの差がある、と冷静に分析していた。もちろんその結果でOKという意味ではない。そのくらい「最悪の成績になること」を想定に入れていた、ということだ。そのうえで、勝利を目指す。それが僕のスタンスだった。

マイナスを想像して、そこから積み上げていくアプローチは自分も取るように変わっていて、最悪を想像していないと慌ててしまうというのも一緒。斜に構えた感もあり、心から熱くなれないところに寂しさを覚えるところまで一緒w。共感します^^。

誤解をおぞれずにいうと、点を取るとか、勝つとか優勝したいということより、自分がやりたいプレーに対するこだわりが強かった。誰も見つけられないようなコースのスルーパスを出すことなんかに、楽しさを見出していた。(中略)周りの状況を把握したうえで、その何秒後かの世界まで予測しきったような。

これ、ヒデこと中田英寿との対談で出てきたヒデの言葉。ヒデ本・インタビューはこれでもかって読んだけれども、腑に落ちました。好きでないと、楽しくないとあのパスは出せないw。

ゴールがないから好きなことじゃないと続かないんです。練習したり、人に話を聞きに行ったり、もがいている間が一番幸せだと思いますね。

深いなぁ。でも、たしかに共感できるケース多い。

「人から見られている存在」であることにきづけるかどうか。それに従って行動できるかどうか。少なくとも、僕にとって、見られている感覚は大事なことだった。

年齢を重ねて部下も増えると特に感じる。
全般的に自分が感じることが多く言葉に落とされていたり、昔思っていた感情を読み起こさせたりしてくれる良い本でした。

あきらめない勇気

あきらめない勇気 困難に立ち向かう君に贈る75の道標、佐藤 寿人・勇人。

佐藤寿人を初めて見たのは、多分U-20 W杯。俊足が売りのFWとして紹介されていた記憶がある。でも、印象に残り始めたのは仙台に移籍してから。相手として見てもサンフレッチェ時代に点を取っているイメージは強いものの怖さは残っていない。柳沢のほうが遥かに怖かった。

佐藤勇人で記憶に残っているのはオシム監督時代のジェフ。当時のジェフは有名選手はいないものの、とにかく運動量とアグレッシブさで群を抜いていて、佐藤勇人のオーバーラップは特に印象的だった。阿部勇樹とのダブルボランチでも怖かったのは気を見たオーバーラップ。

そんな二人の自伝、というより佐藤勇人が振り返る自伝だろうか。ユース時代のエピソードはしばらく前であれば、サッカー選手のノンフィクションとして読めるが、子供を抱えた今となっては、むしろ育児書・親の心構えとして学ぶ点が多い。

サッカー本を読んでそんな気持ちにさせられたのは初めて。

サッカー自体のエピソードは、オシム時代のエピソードはあれど、それ以外のものが少ないのは残念。サンフレッチェで開眼した寿人についてももうちょっと読みたかった。

ま、それは贅沢だろうか。

浦和レッズ変革の四年 ~サッカー新聞エルゴラッソ浦和番記者が見たミシャレッズの1442日

読み終えての率直な感想。もう少し、人物に踏み込んで、ノンフィクションのアプローチで突っ込んだインタビューがあると良かった〜。

タイトルの通り、新聞の番記者目線であるので、都度のインタビューが収録・取りまとめられているのは非常に良い。ミシャが来てからの特にトレーニング風景は臨場感があり、かつ選手のコメントが的確に拾えているので、ミシャ就任後の浦和の変化を裏付けるバックデータ本として適当。

ただ、それでもタイトルが取れていないようにラスト・ワン・マイルが見つからない浦和をせっかく書籍として振り返る機会だけに主義・主張がもう少し欲しかった。惜しい!

オリンピック予選 日本VS韓国

まさか優勝するとは夢にも思わず失礼しました。

後半序盤までは圧倒的に韓国ペース。サッカーの成熟度で大人と子供ほどの差が。

これまでの試合よりもバランスは良くなったものの、中島が外に張り付いたままで中盤のバランスが悪く、中島とボランチの間を利用され放題。中島が絞る、オナイウか久保が下がってカバーしなければいけない部分ができず。中盤のスライド(大島、遠藤、矢島)が遅い・できないとも言える。

一失点目はディフェンスの譲り合いが原因。大島は相変わらずペナ付近でのディフェンスが軽く見ている振りディフェンス。植田はマークを譲ろうとして一旦マークを外してボールウォッチャーに。遠藤は植田からのマーク受け渡しを感じれず、そこからの失点。

オナイウに変えて原川を入れて、遠藤がアンカーと入り、その前を原川・大島でカバーするはずが、アンカー戦術が全く機能せず。中盤で人数が増えたがむしろ、足が止まるメンバーが増える始末。

二失点目はボールの奪いどころがはっきりせず中盤のマークがずれ放題の中でやられた。その原因は、中盤のディフェンス構築がチームとしてできていないこと。プレスに行く選手、カバーする選手、外に追い込む選手、などすべてが曖昧。結果、プレスに行きかわされ、カバーに行った選手が近づく頃には、その空いたスペースを使われ・・・。

遠藤がスペースに一瞬選手を走らせてしまい、そのカバーに入った岩波もダッシュが足りず、カバーにも入りきれずマークを外しただけに、遠藤がスペースに選手を走らせた時点で、戻らなければいけない大島は気づくのが随分と遅れ、戻り始めた頃には時すでに遅し。

この時点で試合が終わったと思いましたが、相手もU-23。試合運びの不味さに助けらることに。ケチョンケチョンに回されシュートを打たれるも韓国の決定力不足に助けられた。

日本の1点目。確かに矢島のパスは良い所に出たけれど、GKが飛び出さなければゴールは生まれなかった。浅野のスピードがGKの想定外だったのかもしれない。

日本の2点目は、良い形だった。浅野が走りだした時点で中島からスルーパスが出ても良かったが、中島はキープを選択。左サイドを上がってきた山中へパス。山中がへばった相手を2つのタッチで綺麗に交わす。その瞬間、浅野がニアへ、空いたスペースにうまく矢島が入りこんだ。矢島がこのスペースにいつも入り込めるようになれば、J1でもレギュラーを取れるだろう。

無双モードに入った矢島が怪我?で交代したのは残念。

3点目は中島のワンタッチパスを受けた浅野がスムーズな反転でゴールに冷静に流しこむ。体力の無くなった韓国をかわすのは容易な仕事だった。

ただ、もう一度戦った際は、おそらく韓国に3−0でやられるだろう。そのくらい差があった。逆転できたのはあくまで韓国の体力不足・決定力不足・経験不足につきる。日本もメンバーを固定することで上積みは期待できるが、それでも差は大きかった。

まあ、とはいえ、韓国に決勝で0−2から逆転したのは痛快そのもの。

苦い記憶を払拭出来ました。

オリンピック予選 日本VSイラク

時代は20年前に逆戻り。でも突破できて良かった。

久々のほぼ1試合観戦。

スタメンは前の試合でポカの目立った岩波が外れ安心。南野はフィジカルを期待されてでしょう。

プロレスサッカーと評されたイラクは、そこまでのラフプレーは無いものの当たりの強さと、バランスの良さで日本を凌駕して終始イラクペース。

日本は相手のツートップにCBがマークし、ボランチ一枚が余るアンカーというかファイブバック気味なディフェンス。

広大な中盤は、南野、中島、鈴木、久保ではカバーできるも無く、やられ放題。ただ、その分、最後のところではやられず。

ただ、選手間のポジションチェンジも、中盤やサイドバックのオーバーラップも無く前後分断のサッカーで、ロングボールを蹴る高校サッカー的なサッカーでは相手のミスを待つカウンターしかチャンス無し。

この辺が、20年前に戻ったという印象を強く与えるところ。アジアでは日本は格下ですと言うサッカー。

アンカーを置くのであれば、アンカーを遠藤、ボランチを大島とした方が攻守ともに良い気がしますが、守備面、いや1対1での対応に信頼を得られなかったという事でしょう。

このチームの弱点はあまりに多いので、本大会でどこにオーバーエイジを使うかという議論が出るだろうけど、

左サイドバック、センターバック、センターハーフあたりが補強どころでしょうか。

すなわち、長友、森重、青山、長谷部あたり。以下短評。

櫛引(6.5) 安定感出てきた。鹿島への移籍で化けるか!?

山中(5.0)運動量少なく、ディフェンスも遅れ気味。ディフェンス時のスライドも遅い。

植田(5.5)ヘディングと気合いは一流。コーチングがもう少し欲しい。

奈良(5.5)カバーリングは効いていた。もうちょっとラインを上げたかった。

室屋(7.0)攻守のバランスに優れ、センタリングもスピードがあり得点の匂いがした。プロフェッショナルファールも秀逸。影のMVP。

遠藤(5.5)彼の責任だけでは無いが、中盤はザル。もっとコンパクトにするコーチング、FWと連動したプレスでボールを奪い切る能力が必要。このままでは浦和でレギュラーは取れない。

原川(7.0)ゴールだけ。でもそれが全て。

中島(5.0)フットサルをやっているかと思うこねくり回しと、視野の狭さ、選択肢のミス。彼はスペースが無いとドリブルも厳しい。ベンチスタートにするべき。

南野(6.0)時折、軽いディフェンスも、ボールを持ったら間違いほぼ無し。フリーランニングも頑張った。腐っても鯛。今後に期待。

久保(7.0)侍的な。孤軍奮闘。ゴールも良く決めた。

鈴木(6.5)フィジカル、スピード、献身さに優れた。アシストのセンタリングを上げた時は、久保に出しても潰されると天を仰いでました。ごめんなさい。

オナイウ(5.0)ポストプレー1回だけ。攻守ともに存在感無し。

浅野(6.0)サイドで起点となった。そろそろスタメンで見たい。

オリンピック予選 日本VSサウジアラビア

選手ひとりひとりは頑張っている。ただコンビネーション、3人目の動きが活かされず。

前半30分から観戦。大島のシュートは見事。ただ、中盤3人と南野、中島、オナイウの距離が遠くパスが回らない。

中盤3名も、ボールを持ち運ぶパターンが少なく、ゴリゴリ感が否めない。南野の左右へのドリブルからの展開で救われているものの、攻撃は残念。

そういう点では、強引な前へのボール運びと、ディフェンスラインでの(ピンチにはあまりなっていないが)危険な横パスが多く、左右へのドリブル、ダイレクトパスがもう少し欲しい。

特に大島はJリーグで人目見たときから気に入っていたけど、動きすぎな気がする。周囲のポジショニングが悪いから走ってるのもあるだろうが、タメをしっかり作れる選手のはず。

結局、ディフェンス整備で手一杯でチームとしての攻撃の形が裏一本のみ。

シドニー五輪の予選と比べると、コンビネーションの成熟度の差が一目瞭然です。後は、やっぱり当時の俊輔クラスの余裕がある選手もいない。テクニック的には中島もいい線行ってるけど、イメージが突破より過ぎて、タメれてないかな。

このチームの武器は間違いなくディフェンスであり、CBの高さ。そしてFWの一瞬の速さ。

ブラジルへの切符を掴んで欲しいです。
以下、寸評。

植田:PKは誤診。リーダーシップを発揮できれば、闘莉王を超えられる。

松原:視野が狭い、危なっかしい。キックも酷い。怪我明けとは言え、スタメンには物足りない。右サイドバックはこのチームのアキレス腱。

奈良:パワーはあるが、ポジショニング・フィードとも不安定。ベンチが妥当

山中:キックは良いが、、、及第点

大島:こんなもんじゃ無いでしょう

井手口:プレス頑張った。前線への飛び出しとダイナミズムは稲本を彷彿とさせる。パワーがつき、動かないでゲームを落ち着かせられるようになればA代表も見える。

三笠:行方不明

中島:左サイドで孤軍奮闘。もっと中央や逆サイド、トップにも顔を出し、ポジションチェンジが機能すれば無双の予感。思い出せばJリーグで生で見たときも、コチョコチョ頑張るが怖く無い選手だった。

南野:徐々にチームで持ち味を発揮。右サイドからウェーブで中へ入る動きを周囲が見てくれるようになってきた。もっとあちこちに顔を出して欲しい。さすれば無双確定。

オナイウ:ディフェンシブフォワードとしては100点だが、ゴールに行く前に息切れ。このチームではしょうがないか。

浅野:チームで一番時間が作れる選手。途中出場がパターンかするでしょう。

オリンピック予選 日本-北朝鮮

ラスト15分だけ見れた。

中島:こんなん良い選手だったか?パス、ドリブル、ディフェンス◎。フル代表も近い。
鈴木:頑張れている。及第点。
大島:即交代もボールの持ち方が好き。
植田:ヘディングは強いけど、ポジショニングが荒い。どこまで伸びるか。
豊川:視野狭い。ポカリそう。
室屋:ポジショニング難あり、足止まり気味、鼻が無い。。。
久保:違いは見せられず。
矢島:成長はしている。テクニックもあり。でもプレイに積極性が不足。
他は行方不明。
勝ったことが全て。前評判は低いけど、ロンドン五輪北京五輪組・アテネ五輪とは大差無し。テクニックは過去よりもむしろ高い。
期待です。

崖っぷち社長の挑戦: 湘南ベルマーレに懸ける夢

資金繰りに関する生々しい話が無いので、正直「崖っぷち」 というキーワードから連想される崖っぷち感は出てこない。

ただ「社長の挑戦」であり「湘南ベルマーレに懸ける夢」は随所に垣間見ることができる。

いかに地元を巻き込んでいくか、Jの理念をどうやって体現していくか、チームの露出は?、自治体との関係は?そういった点はよく読み取れる。

 

ただ、残念かな。内容を織り込み過ぎたというべきか、ひとつひとつのエピソードの内容が薄く、登場人物の紹介も浅く今一つ印象には残らない。。。

企画を推進したスタッフの苦労話、資金繰りをどうやってクリアしていったか、例えば産能大とどうやって関係を気づいていったか、、、etc。具体的なエピソードがもうちょっとほしかった。

 

星2つ ★★☆☆☆

 

崖っぷち社長の挑戦: 湘南ベルマーレに懸ける夢

崖っぷち社長の挑戦: 湘南ベルマーレに懸ける夢

 

 

日本VSシンガポール

後半15分から観戦。

采配、個人戦術とも最低の試合。
まず目を疑ったのがツートップの動き。
PAで座して待つのみ。最終ラインの狭いとこを小さく動くだけ。あれだけ引かれた場合は、一旦ディフェンスを広げるしか無いのに、サイドに流れる、中盤に下がる、長い距離を走る、ツートップのパス交換、いずれも無し。
続いてサイド。
サイドで起点を作って、ディフェンスを広げて、中央へのアタックなり、サイドをえぐる、えぐった上でPAにドリブルで仕掛けるなどほぼ無し。
左サイドは太田、宇佐美でキープはするものの怖さ無し。右サイドに至っては、酒井が大ブレーキ。一度ドリブルでえぐったシーンはあったが、仕掛けない、本田がサイドに流れてきてもフォローもしない、ロスタイムに見せた高校サッカーでも見ないような抜けてゴールラインを割るクロスと、ショートパスのミス。メンタルが弱すぎる。
PAでお地蔵さまにを決め込むのであれば、とにかくパワープレーというのも手だが、それもない。
全体的にコートを広く使わず、これはスタートするポジションの問題、マークを剥がさず、ミドルも無く、PAでの仕掛けも無く、中途半端なクロスでは、ゴールは生まれない。
今日のシンガポール相手であれば、浦和は5-0で勝てたはず。
選手コメントで結果が全てという声が聞かれたが、それ以上に内容が悪過ぎる。。。

アジアカップ

ベスト8で負けたのは96年以来?

オシムジャパンの敗戦もショックだったがワールドカップから大幅にメンバーを変えて臨んだ事で、その後の大きな財産となったことは周知の通り。
アギーレジャパンの出だしは斬新な選考で良かったと思う。ブラジル戦でチャンスを与えたあたり好感を抱いた。
でも、その後は。。。
アジアカップを勝ちに行くため大幅にメンバーを固定。これはまだ理解した。
違和感はGKのスタメンから。
親善試合、なぜに川島で固定?
アジアカップ2戦目。なぜにスタメンが全く変わらないのか?
アジアカップ3戦目。なぜにスタメンを休ませない?予選突破が決まって無かったとは言え1戦目、2戦目で途中交代した選手をスタメンで使うくらいの度量は無いのか?
そして、今日は国辱的敗北。そして会長のノーテンキな続投示唆のコメント。ノーコメントくらい貫けないのか?
かすかな期待はこの敗戦を気に、ユース年代で進む弱体化の集大成としてサッカー協会が、真摯に反省し、人事、強化を見直すことのみ。