落合博満 采配
。今年に入ってからだが本屋で平積みされているのを見て購入。帯にもやられた。「孤独に勝てなければ勝負に勝てない」。孤独という言葉に惹かれた時点で疲れてたのは間違いないw。
読んでみると面白かった。やはり野球本は読み込んでいないだけに万事が新鮮。本を読んでいるときに気になる文があるといつもページの角を折っているが、この本で追った回数は14。かなり多い。以下抜粋。
上司や監督に「嫌われているんじゃないか。」そう考え始めた時は、自身を見る目が曇り始めたサインだと気がついて欲しい。
実力で仕事をつかみとった訳ではなく、けが人が出たことでポジションを取って1軍で出場し、まずまずの結果を残した選手がけが人が戻った後、ポジションを失ったときに思うケースがあることからの一説。
心技体ではなく体技心
これは激しく同感。
ビジネスマンも野球選手も3つの敵、「自分」「相手」「数字」と戦っている。
去年の自分と戦って成績・成長を示すことも重要ですよね。確かに。そして実績を残せば残すほど、自分を変えることが難しくなり自分と場合によっては去年の自分より悪くなるかもしれない。サッカーと違って、数字で明確に表現で来てしまう部分があるスポーツならではと感じます。
ミスは叱らない、手抜きはしかる
以前、目にしたストイコビッチのインタビューと同じイメージ。ストイコビッチはチャレンジしての失敗は叱らないが、チャレンジしないことそのものは叱ると言っていた。これは普段心がけていることだけに、うれしい。
もう紹介するのが面倒になってくるほど良かった本なので、後は買ってくださいw.ただ、以下だけは最後に紹介。
シンプルに伝えようとすると、相手の耳に入りにくい
いや、確かに読んでみればそうですが、このパターンにハマっている気がした一説。確かにテニスをしていたときによく感じた事を思い出したけれども、できる人が使う表現が、シンプルで難しいけれども、習得して初めてその言っている言葉の意味が分かったという体験が多かったです。「腰を入れて打て!」とかね。いくら腰を入れたフォームを指導されても、形だけで腰が使えてないからさっぱり分からなかった。
この本で紹介されている例では、あまりにシンプルな言葉で伝えると、かえって、「誰でも知っているような簡単なことしか言わないな」「それくらい、オレだってわかっているよ」となり耳が塞がり、いくら説明をしても聞いてくれなくなってしまう。聞き手が聞く準備ができるようにすることの大事さを語っている。
仕事を説明する際も同様でポイントを絞って教えるケースはあるが、結構、通じないケースも多い。ポイントを絞っても、それ以上にそのポイントすら難しいケースもあるだろうが、あえて難しい言葉で喋って方が心が開かれるのかもと感じたのは、大きな発見だった。