超訳 マキャベリの言葉

超訳マキャベリの言葉。忘れてしまったが某かの本を読んでいたときにやけに哲学者や高校の授業で聞いたような名前が多かったので、という事もあって興味があったんだと思う。新書なので読みやすいし購入。

リーダーシップについて書かれている本はここのところ購入する本に多い共通したテーマだけれども、その手の本は綺麗に書かれていることが多い。リーダーたるもの人格者でもあるべきと言う訳か。それとも汚い部分は品位も疑われるからか。

ただこの本は比較的生生しい手法も書かれている。そういう意味でマキャベリに関する興味も膨らむ。

スタッフを惑わせない為には、新戦略の「さわり」を訓練させ、少しだけ慣れさせておけばいい。これによって、よい緊張感を持って新たな仕事に挑むことができる。

普通は常に刺激を与えて緊張感を持たせるとかって言うよね。「惑わせないために」「少しだけ**させておけば良い」という生生しい表現が新鮮w。

約束や契約など気にかけず、人を裏切って混乱させたリーダーが、真面目にやってきた人間や組織を圧倒し、大きな仕事を成功させるのは珍しくない。

これはスティーブ・ジョブズそのもののイメージだね。アップル追放前を非常に思い出させる。

組織が秩序を保ち、全員が利益を享受するには清貧であるべき。

かと思えば、きれいな話も出てくる。

組織論を語るにはドラッカーから教えられる部分もあるが、500年以上前のマキャベリが教えてくれる部分も数知れず。そして人の本質を上手く表現しているようにも感じる。マキャベリの一面を軽く知るには良い本。もう何冊かマキャベリを読ませたいと思わせてくれた時点で良著。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です