P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える (朝日新書)
P&Gという会社の特徴は全く知らなかったけれども、何かとコミュニケーションがうまく言ってない時だったので購入。
色々なテクニックが紹介されていると共に、人を育てる環境、どのような事がP&Gで求められ徹底されているかという点が強調されており、この点がまさにタイトルにある徹底する力の表れと感じる。
技術面について書かれている本は良くありますが、徹底する点を書かれている本は少ないので良かったです。
また、P&Gそのものがグローバル展開で成功している点の紹介も興味深い。日本人がグローバルに活躍するためには、、、自分だけで考えず世界の知恵を活用すること、自ら情報提供・自己の価値を語り人脈を得ること、知識は作り残していくこと、一つの案件を終えたときに成長を語ること、などなど。また、消費者も世界によって求めるものが異なるので、画一的な展開は絶対にしないこと、など、狭い世界で仕事をしている自分に刺激となる内容が多くあり良かった。
新書というと、面白い内容もありつつ、一冊を通じたメッセージやまとまりが欠けるものも多いですが、珍しく、最初から最後まで一つのテーマに則り書かれた良くまとまった本でした。
良かったトピックス。(3つにまとまってない・・・)
3つにまとめる力
正しいことをする力
お金や資産が、ブランドのすべてが無くなってしまったとしても、社員さえいれば10年で元に戻せる
DemandとCare
(海外と仕事をする際に限らず)「あっち」「こっち」という言葉は厳禁)
自分の価値を語ること
プレミアムビジネスモデル、意識的に世界に目を向ける
etc・・・