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虐殺器官

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

ここのところ久しく小説なんて読んでないんですが、たまたま同時期にtwitter複数のフォロワーが取り上げていて気になり購入。

いずれも、エジプトやリビアの政情不安と照らし合わせての賞賛のコメント。

本屋で文庫を探していて気がついたんだけれども、そもそもSF系の文庫購入は人生初。今まで読んだのもミステリーや馳星周ばっかりだったので、慣れないジャンル。

という事もあったせいか、話の展開・スピード感や描写という点では正直物足りなさを覚えた。そりゃ、今まで読んでた本って、本屋のベストセラーになってたような小説ばかりなんで、大衆向けに作られてるし比較するのも違う気がする。戦闘場面や心理描写での引き込まれるような・・・なんというか臨場感はもうひとつ。

ただ、その不足感も飛ばしてくれるのは、何より驚いたのは、その未来の描写に対する現実感。今まで読んだ大衆的?なミステリーは良くも悪くもワイドショーの延長であったり、当時の時代・事件をテーマにした小説があったので、取材をすれば作れるかもという気がしていたが、下手な映画以上の未来感。これ凄い。人間の移動は全て国が抑えてるとか・・・etc。

エンディングも黒さよりは納得感を残してもらえたので良かったです。アメリカ人が主人公というのもハマった感はあります。あと、初めてカフカは実在する作家という事も知ったし、他にも哲学的な話やら文学的な話やら、wikipedeiaを見ながら雑学を増やさせてもらいました。

惜しむらくは筆者の他界。(合掌

ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣

ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣

レジに向かう道すがら、売り出し用のコーナーというのか、おすすめ本として目立つところに置かれていて、ふとタイトルが目につき、思考力に課題を感じる今日この頃だけに、手にとってみた。

結果的には立ち読みをして、見送るべきだったかな。ま、逆にこの手の本では、身になる中身が無いと気がつくことができた(成長してる?気がついてないだけ?)点は良かったかな。

目次は最高だったけれども、それぞれの記述が期待しているレベルではなかった。読んでくと、そうだよなぁ~と共感されられる点が多いんだけれども、感嘆させられる場面は少なめ。そうそう、でもどうやったら身につくか、というか言葉・頭では分かっているつもりでも、実践ができないとか・・・。でも以下は面白かった。

・感情知能を伸ばす   (感情の認知、利用、理解、管理)

・脳を強化する

どちらも、ユニークに感じる。

最近、話しが咬み合わないなぁ、という事が多いので、そんなに変な物事を考え方をしているのではと思ったけれども、違うんだろう。今、オレが必要なのは思考力などではなく、コミュニケーションスキルなり、プレゼンテーションスキルなり、ティーチング(コーチングはこの前に研修に参加して得るものは少なさそうだと思った)なんだろう。

PS : この本がピンとこないのは既に課長のノートを読んでいたからだろう。

山積。。。

やまほどあるなぁ。。。どれから手をつけるべきか。

ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣

は 一応今週中には読み終われそうだが、、、次はどれにするか。。。

ゴールドマン・サックス研究 (文春新書)→まぁ、新書だから3日あれば。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) → 思わず買ったが500ページを超える分厚さ。。。ワインバーグも重かったけど、多分過去最長。

Javaデータアクセス実践講座 (DB Magazine SELECTION)→ずいぶん前から気になっていた本だが、ようやく購入。気の向いたときに読もう。

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus) →チームの常識ですからしらないような事は無いよね、復習だよね、ハハハ(覚めた笑。。。

電通とリクルート (新潮新書)→新書なんで同上

国家の命運

国家の命運 (新潮新書)。アジア大洋州局長として北朝鮮との交渉にあたったり、外務事務次官を務めた藪中 三十二氏の書籍。

「国家の命運」というタイトルは中身からするといささか誇張しすぎな勘も否めないが、タイトル勝負でもある新書だし、そこはしょうが無いだろう。

中身は外務省で各国との交渉での経験を、交渉術という切り口でまとめられたもの。私自身は外務省に対する印象はマスコミの報道もありあまり好感を持っていなかった。

以前から官公庁は優秀な人間が集まっているのになぜ、あーなるのだろうと漠然と思っていたが、政治とマスメディアがいかに日本のコントロールを行っているのか、という点を感じさせてくれる本。特にメディアの報道一つ、族議員の力次第で日本であれアメリカであれ、交渉が左右されるエピソードは、なるほどなと思わされた。

また、どこかの本でも読んだ気がするが、交渉事は51VS49でまとめるべきという点、相手のペースに飲まれないためにもオフェンスが重要という点は、特に勉強になる。

政治・報道の見方も変わるであろう一冊。

マネジメント 基本と原則「エッセンシャル版」

マネジメント – 基本と原則 [エッセンシャル版]

以前レビューしたもしドラから自然な流れで購入。読んでいく都度、気になったフレーズは多数出てくるんだが、消化が全く追い付かない。もしドラで多少なりとも予習にはなっているんだろうけれども、また表面的な言葉には凄い惹かれるものの、それを自分の言葉で理解をして、身の回りに置き換えてとなると、1回読んだだけでは全くの消化不良。

ただ、特筆すべきは洗練された日本語訳。洋書はこの本を初めて数々読んできたが、非常に分かりやすく、かといって語彙に飛んでおり、今まで読んだ洋書の中では訳の完成度はダントツナンバー1。原書はもちろん読んでいないので、その訳が適当か否かは全く分かりませんが。

以下、気に入ったフレーズの抜粋。

・マネージャーに共通の仕事は5つある。

①目標を設定する

②組織する

③動機付けとコミュニケーションを図る

④評価測定する

⑤人材を開発する

・ミドル・ブームとそれに伴う過剰人員は、特に大組織の四季と動機付けに悪影響を与えた。かつて企業、政府機関、学校、病院に大挙して就職していった人たちの不満や挫折感も、主たる原因は人員の過剰にあった。( 中略)何よりうもまず、ミドルマネジメントから脂肪分を除去しなければならない。(中略)今後も彼らは増加していく。その増加を方向付け、管理し、マネジメントする必要がある。

全般的に、PART2「マネジメントの方法」という章が印象に残った。

PART3「マネジメントの戦略」 は組織論に通ずるところもあるんだろうけど、消化不良だし、今の環境とはオーバーラップさせられない。組織論は一度読んでみたいなぁ。

孫正義「規格外」の仕事術

孫正義「規格外」の仕事術―なぜソフトバンクは逆境でこそ強いのか (PHPビジネス新書 157)

「光の道」構想ワールドビジネスサテライトに出演しているのを見てちょっと気になっていた孫さん本。

たしなむには良いでしょう(w。

孫さん自体を、ニュースで観ている程度の、全く知らない私にとっては、ひとつひとつのエピソードが細かくかかれている前半は、かなり楽しめた。後半は筆者が孫正義と離れているという事を匂わすように、ひとつひとつの描写からリアルさが消えてしまい、残念だったが、ハードカバーでなく新書であることを踏まえると許すことができる。

何より正しいと思ったことは主張する強さ、そして相手を説得させる交渉術、そして結果、全て見習いたいものです。

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

年末年始なので、一挙2冊分をまとめて記載。

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

辻野さんは全く知らないんだけれどもタイトルに釣られ、そして最近は、会社に対する不満が耐えないだけにいろんな会社の事を知りたくて購入。

良く、大企業で偉くなるには、出世競争を勝ち抜くなり、泥も啜れないとダメ、というけれども、それも暴露してくれているあたり、仕事について、会社について考えたくなった人には、ひとつ良い材料となるでしょう。

ソニーの勃興が良くまとまっています。一方でグーグルに居た期間が短い事もあり、果たしてグーグルで必要な事がなんだったのか、そして、なんでグーグルを離れるに至ったかは、ソニーと違って詳しくは書かれておらず、今ひとつ物足りない。

だた、主義・主張は、孫正義さんや、中島聡さんとは近い事もあり、そこからビンビンに影響を受けたおいらとしても馴染みやすい。

ただ、共感したいのはやまやまだが、出してきた実績がおいらとはケタ違いな事は、頭の中に叩き込んでおいておかないといけない(苦笑

嫌われ者

嫌われ者PRIDEで活躍後、消えてしまった格闘家の記録。

プロレス・格闘技の裏本は最近大量に出ていて、そこそこに面白いんですが、総合格闘技のは読んだことが無いのでそこそこ新鮮。ただ、やはりつまるところ興業だけに。。。PRIDE自体は自殺があったり、終焉がショッキングだっただけに色々と黒さはあったのだが・・・。

ただ、Wikipediaを紐解いて見ていくと出てくる情報も多いので、買ってはみたもののBookOff行き確定。

自演乙のように、興業とは、プロとは、が分かっている人間はやはり強いなぁ。多分何をやってもそれなりに。

逆にスポーツ・アマチュア意識が強いと成功は難しい。(スポーツでは無いから)

面白いけど、様々な黒さにエネルギーを奪われてしまうという点でオススメはあまりできない。正直かなりやる気がでなくなりました(苦笑。

しがみつかない生き方

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)</a>

この半年で恐ろしく疲れてしまったので購入。体調不良を挙げてみても欝じゃないかとドキっとさせられるし(汗。

とにもかくにも、肩の力を抜いてくれる内容、そして肩の力が恐ろしく抜けている文体。香山リカというか、この手の医者って上から目線で嫌なイメージもあったけど、本人も影を抱えているようなエピソードもあり、素直に読める。

勝間和代香山リカ。どっちも好きだし、激しい舌戦を(意図的?革新的?)にやってる気もするけど、その時の気分・状況で読み分けたい。

課長のノート

三井物産出身の著者のノート。物産で部長代理までのぼりつめた後、異動やら転職やらされているので、ワンランク上の課長、から更に上がどの程度あるのかは非常に未知数です。

現状、部下が気づけば8名のオイラにとっては、組織のマネージメント面で課題が出てきているだけに、またこの手のノウハウってなかなか伝承されるものでも無いだけに、ヒントを求めつつも気分転換に購入。

延べ114に渡る「気づきメモ」でエッセンスはあるものの文量は非常に少ないので気軽に読めます。

頭に響いたのは以下。

課長の表情が職場の士気を左右する

確かにそうですね。。。上司がしんどい顔してると確かにそうだわ。いい表情で仕事できていないであろう自分に反省

能力のない上司が口にする3つのフレーズ。「忙しい」「難しい」「○○のはず」

「 ○○のはず」は最近多用気味。。。